初めての小説の映画化
――『人のセックスを笑うな』は山崎ナオコーラさんの同名小説を原作とした映画ですが、オリジナル脚本をもとにした映画製作との違いはありましたか?
基本的に作り方は同じです。今回は原作を渡されてから、どこをどうすれば映画にできるか考え、映画にできるところを残し、それから足りないところを入れていくという作業をしました。たとえば『人のセックスを笑うな』では、原作にあった年上の女性と20歳年下の男の子というキャラクター設定は外さずに、プロットを組んでいきました。
重要なのはプロットで、プロットが映画一本分あり、最後の着地点さえわかれば、安心して脚本が書けます。プロットがしっかりしていれば現場で脚本を変えても構わないんです。台詞とかキャラクターは現場で役者さんに合わせていくものだと思っているんで。
――確かに、現場の状況に合わせて役者さんを演出されているという感じがしました。即興的な演出があったのでしょうか?
松山ケンイチさんは青森出身なので南部弁が出てしまうのですが、それもシーンとしてよければ全部OKでした。
――松山さんが「こどもか?」という台詞を繰り返すシーン。あれもやっぱり即興なのですね。「こどもか?」と繰り返すうちに松山さんが自分で受けて、思わず笑ってしまうシーン。松山さんの気持ちが乗ってきているのが感じられる、とても面白いシーンでした。



