ピュアフルアーカイヴスNo.8 『下北沢 さまよう僕たちの町』

 

第8回    『 下北沢 さまよう僕たちの町 』

とっても奇妙なタイトルではちゃめちゃな内容の小説『アンダンテ・モッツァレラ・チーズ』で
2003年にデビューした作家・藤谷治。彼はその後も、作品ごとに変幻自在に作風を変え、
読者の幅を広げていきました。そして、2006年に発表された6作目が本作です。
下北沢で書店「フィクショネス」を営む自らの体験をベースに、下北沢という街と
そこに暮らす人々をスラップスティック風に、それでいてキュートに描いています。
著者の作品には、他にも、実体験をバックグラウンドに書かれたものがいくつか存在します。
本作は、先頃刊行された文庫『船に乗れ! Ⅲ 合奏協奏曲』に特別収録された
スピンオフ短編「再会」の数年前に位置する作品になります。どちらもあくまでフィクションですが、
主人公を重ね合わせてお読みいただくのも一興です。 

 

定価:本体540円(税別)
ポプラ文庫ピュアフル

定価:本体540円(税別)
ポプラ文庫ピュアフル

  知性派の美人に恋をして、

 変わり者の詩人に付きまとわれる僕の、
 〈下北沢的〉で〈ごちゃごちゃ〉な日常
 
   下北沢で「箱貸し」の店を営む勇の日常は、穏やかで、それでいて騒がしい。
  翻訳の仕事をする常連客の桃子さんに恋をして、元アイドルのみずほの話に
  耳を傾け、変わり者の詩人・土蔵真蔵に付きまとわれ……。
  今もっとも注目を集める作家が、〈街〉とそこに生きる〈人〉への愛を
  全開の筆運びで綴った、爽快で痛快で痛切なラブストーリー。
  巻末に、作家・西加奈子と著者による特別対談を収録。
 
  立ち読みは、こちらからどうぞ   
 
 
 
 

   勇の高校時代のエピソード!?――    
   
  「本屋大賞」候補ともなった青春音楽小説三部作    

 
  『船に乗れ!』  藤谷治    
   
若きチェリスト・津島サトルは、芸高受験に失敗し、
不本意ながら新生学園大学附属高校音楽科に進む。
そこで、フルート専攻の伊藤慧やヴァイオリン専攻の
南枝里子と出会った津島は、夏休みのオーケストラ合宿、
初舞台、ピアノの北島先生と南とのトリオ結成、文化祭、
オーケストラ発表会と、慌しい一年を過ごし……。
 
    
 
著者からのメッセージあり!      
特設ページこちらからご覧ください。    
 

   (Ⅰ) 合奏と協奏 定価:本体620円(税別)/解説:瀧井朝世   
(Ⅱ) 独奏 定価:本体650円(税別)                                                   
(Ⅲ) 合奏協奏曲 定価:本体620円(税別)/解説:北上次郎  
 

 

プロフィール

藤谷治(ふじたに・おさむ)

1963年東京都生まれ。洗足学園高校音楽科、日本大学芸術学部映画学科卒業。2003年に『アンダンテ・モッツァレラ・チーズ』(小学館)でデビュー。08年、『いつか棺桶はやってくる』(小学館)が三島由紀夫賞候補になるなど、注目を集めている。著書『ヌれ手にアワ』(祥伝社)、『ぼくらのひみつ』(早川書房)、『誰にも見えない』(小学館文庫)、『下北沢 さまよう僕たちの街』(ポプラ文庫ピュアフル/リトルモア)、『いなかのせんきょ』(祥伝社文庫)ほか。

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