【Story】
古代中国、唐王朝が滅び、小国同士が絶え間なく戦を繰り返す混乱の五代十国時代。とある小国で、皇帝の死後その弟リー(=クローディアス)が帝位についた。遠く離れた地で歌と踊りに没頭していた皇太子ウールアン(=ハムレット)の元にも刺客が送られ、危地を脱した皇太子は宮廷に舞い戻る。だがそこでは、亡き父の妃だったワン(=ガートルード)が新皇帝と再婚し、父帝は毒サソリにかまれて死んだことになっていた。新帝が兄を殺したことは誰の目にも明らかなのに――。何も信じられなくなったウールアンは、新帝の宰相イン(=ポローニアス)の娘で婚約者のチンニー(=オフィーリア)の一途な愛にも、心を開くことができない。国を治めるべき者は妃ではなく自分であることを誇示し、自分に対して批判的な者は残虐に処刑したリーは、妃の即位式を盛大に執り行うが、その席でウールアンはリーによる兄殺しを再現した劇を演じさせる。危険を感じたリーはウールアンを隣国へ送ることにし、その途上で再び刺客を差し向けるが、チンニーの兄イン・シュン(=レアティーズ)がワンに脅されてウールアンを助ける。ウールアンが死んだと聞かされたリーは盛大な夜会を計画するが、ワンはその席で夫を殺そうと、サソリの毒を入れた盃を用意するのだった。ワンのたくらみを知ったインとイン・シュン父子は、これを機に自分たちが権力を握ろうと画策する。ウールアン追悼の舞を披露するチンニー、ワンから受け取った盃をチンニーに与えようとするリー、そして剣を懐に歌舞団の中に紛れ込んだウールアン。復讐と野望と愛憎の渦巻くこの宴で、生き残るのは誰か――。



