一日編集長日誌

9月3日(金)一日編集長:斉藤

ゴムちゃん

うちのゴムの木の成長ぶりが尋常ではありません。

ぽっつりと新芽が現れたと思うと、2~3日で芽を覆っていた皮がむけ、小さな小さな葉が顔を出し、葉はみるみる大きくなり、一週間くらいで一人前の葉となり、日々緑の濃さを増し、たくましくなった葉の付け根から、また新芽が現れる……ということを、ここ2か月くらい繰り返しています。

おかげでずいぶん存在感が増しました。

ゴムの木は、昼は無人で締め切りの部屋に置いているので、窓から陽も入り、よい「温室」になっているのでしょう。この酷暑ですから、人にはひとたまりもありませんが、観葉植物にとっては絶好の環境のようです。

でも、目を瞠るような成長には、もうひとつ理由があるとみています。

芽から顔を出したばかりの赤ちゃん若葉の透けるようなツヤツヤした黄緑がなんとも美しく愛らしく、見つけるたびに「ゴムちゃん、かわいいねきれいだね」と私が声掛けをしているもので、聞こえているんだと思うのです。

きっとそうです。

* * * * *

新連載『困ってるひと』は、もうお読みいただけたでしょうか?

昨日は読者の方より「めっさ感動しました」「心に雷を落とされたような気分になりました」との感想をいただきました。

最悪な状況のなかで笑ってみせる、この26歳の凄さ、面白さを、ぜひ体験してください。

9月2日(木)一日編集長:根本

友だち

先ごろ、高校時代の友人たちと会いました。部活やらバンド活動やらで、なんとなく横断的につるんでいた2グループで、計10人強。BARBEE BOYSのイマサが出た高校だったのですが、当時、彼らの曲をやっていたバンドはなかったです(あのバンドは、男女のツイン・ボーカルでないとサマにならないので)。BOØWYの絶頂期でした。

 

卒業以来初めて会った奴もいましたし、そいつの結婚式以来10年ぶりくらいに会った奴もいました。しかし、当たり前ですが、それぞれの呼び名は当時のまま。私は「ねもちゃん」です。お互いに当時の呼び名で話していると、関係性も、あっという間に高校時代に戻ってしまうんですねぇ。ノリも当時のまま。もう全然体力がない不惑のオヤヂたちが、一人も欠けることなく、高校生ばりに「オールでカラオケ」しちゃいました……。

 

「変わらぬ友情」の幻とたわむれた一夜でした。

 

 

小説の中で友情とたわむれたい方におすすめなのが、9月7日に発売されるポプラ文庫ピュアフルの新刊『マイナークラブハウスの恋わずらい』です。桃李学園高等部の一角にある古ぼけた洋館を舞台に繰り広げられる、マイナー系文化部員たちによる、コミカルな学園小説です。これぞ青春! 解説は作家の壁井ユカコさん、カバーイラストは漫画家の志村貴子さん。

かつて青春時代を送った方も、青春まっただなかの方も、ぜひ。

 

9月1日(火)一日編集長:佐藤

目撃

本日の更新は「小心者的幸福論」です。

テレビなどでお見かけする少し過激な論客のイメージとはがらりとちがった雨宮さんの一面が垣間見れるエッセイです。特に今回の捨て猫を拾う話は個人的に大好きです。どうぞお楽しみに。

うちの近所には野良猫が多く、よく集会をしています。思わず拾って帰りたいほどの美猫にも遭遇するのですが、狭い部屋に閉じ込められるより、野良としてのびのびと自由を満喫するほうが幸せそうなので、そっと集会をあとにするのです。

さて、話はまったく変わりますが、先日湘南の海の家でやるイベントの手伝いのために、鎌倉駅前のコンビニで買い物をしていたときのこと。

「佐藤…さん?」という、やや頼りなげな女性の声が聞こえました。空耳? 

こんなところに知り合いなんているわけない。気にせず友人との会話を続けていると、もう一度「佐藤さん」と呼ぶ声が聞こえるではありませんか。しかもさっきよりはっきりと。

声のするほうを振り返ると、バギーを押したK泉さん(となりの席)が訝しげな表情でこちらを見ているではありませんか。

ぇぇ? 

偶然にも作家さんのホームパーティにお呼ばれされていたようで。

にしても短パン、Tシャツ、サングラスという夏満開の格好をしてる自分によくぞ気づいたものです。

別にやましいことなど何もないのですが、多少お酒も入っている素の自分を見られていたことに激しく動揺し、一気に汗が噴き出しました。目が覚める、とはまさにこのこと。

最近、こうゆう目撃談が多いの困ってます。

8月31日(火)一日編集長:赤身タコ

キングメーカー

むかしむかし、あるところに「きんぐめーかー」が住んでいました。

「きんぐめーかー」は、「コウソクドウロ」や「シンカンセン」という道具を使い、畑で「ハバツ」という木を育てていました。その「ハバツ」という木からは毎年「ケンリョク」という実がたくさん獲れました。

「きんぐめーかー」には弟がたくさんいましたが、その中でもいちばん下の弟を「ユキオ」といいました。「ユキオ」ははじめのうちは、兄たちと一緒に「きんぐめーかー」の手伝いをしていたのですが、自分の食べられる「ケンリョク」の実は、いちばん出来の悪い、半分腐ったものだったので、だんだん手伝いをするのが嫌になってきたのです。

そこである日、「ユキオ」は数人の兄たちと一緒に「きんぐめーかー」の家を出ました。新しい土地で「ユキオ」は「ユウアイ」という木を植えました。「ユウアイ」の木からは「リソウ」の実が少しずつですが、成り始めました。

いつしか「ユキオ」の元には、「リソウ」の実を求めて、たくさんの人が集まるようになっていました。「ナオト」「ヨシト」「セイジ」…みんなは、「ダツハバツ」「ヤクガイモンダイ」という道具を使って、一生懸命に「リソウ」の実を育てました。

ようやく「リソウ」の実が収穫できそうになったとき、たいへんなことが起こりました。「ユキオ」がよかれと思って使った「イチロウ」という肥料が、栄養価が高すぎて「リソウ」の実を枯らしてしまったのです。「ユキオ」はショックを受けました。幾日も泣き暮らしました。

ある日、「ユキオ」は畑にいました。しかし彼の手に握られていたのは「ユウアイ」ではなく「ぐるうぷ」という木でした。「ぐるうぷ」の木から獲れたものは、「ケンリョク」でした。

「ユキオ」はいつしか、こう呼ばれるようになりました。
「きんぐめーかー」と。

 

 

 

 

8月30日(月)一日編集長:小泉

24時間テレビ

毎年恒例の『24時間テレビ』、皆様ご覧になりましたか?

つきっきりで観ることは毎年できないのですが、今年もいろいろと考えさせられました。

自分の世界の狭さを痛感させられます……。

本日から隔週月曜日更新で、大野更紗さんのエッセイ『困ってる人』がスタートします。

難病を抱える著者が、自分の足で世界を見てきた経験から、独自の目線で書かれるエッセイです。

読みやすく、でも心にじんわり響いてくる言葉ばかり。

是非隔週月曜日を楽しみにしてください。

 

8月27日(金)一日編集長:吉清

女性つよし。

 

このごろ、『いまも、君を想う』とか、『さよならもいわずに』とか、『インセプション』とか、奥様のありし日の姿をダンナ様目線で描いた作品(ノンフィクション、フィクション問わず)に触れる機会が、とても多かったです。

つくづく、女性のつよさ、に感じ入った次第。そういえば、最近「男やもめ」って言葉あんまり使われないように感じます。

 

ポプラ文庫ピュアフルから、男女混合競技「ミニバイクレース」の世界を舞台に、努力型と天才肌の対照的なふたりの女子高生レーサーを主人公にした青春スポーツ小説、『レーシング少女』が発売になります。

著者は、本作がデビュー作となる、郁子 匠(うべ・たくみ)さん。ご自身が、元アマチュアバイクレーサーという経歴の持ち主なので、迫力あるレースシーンは読み応え十分です。

男性中心のレース社会で、「女だてら」にチャンピオンを目指すふたりの青春を描いた本書を、観客席から応援するような気持ちで手にとっていただけるとうれしいです。

 

さて、本日の更新は、

柳家喬太郎さんの 『落語こてんパン』と、

若竹七海さんの『みんなの不幸(最終回)』です。

では、お楽しみください。 

 

 

8月26日(木)一日編集長:小原

誕生日のできごと。

初の短編集『ハニー ビター ハニー』が大人気の

加藤千恵さんの書き下ろし新作『誕生日のできごと』が、

9月7日、ポプラ文庫ピュアフルより発売になります。

ごくごく普通の女性の、18歳から25歳までの8年間を、

誕生日を「観測点」に描いていく本書。

ご自分の誕生日のことをちょっと振り返りながら

読んでいただけたらうれしいです。

漫画家ねむようこさんの胸きゅんなイラストが目印です。

 

加藤千恵さんは、2001年高校生歌人としてデビュー、

現在は、小説やエッセイなどで、

幅広く活躍していらっしゃる書き手です。

加藤さんのデビュー短歌集

『ハッピーアイスクリーム』の中に、

〈そんなわけないけど

 あたし自分だけはずっと16だと思ってた〉

という句があるのですが、おなじように私も、

ずっと自分の20代は終わらないんじゃないか、

と思っていました(図々しい。。。)

しかし、20代がカウントダウンに入ったこの頃、

何事にも終わりはくるんだな、

としみじみ不思議に思いつつ、

これまで想像できなかった30代を、

自分がどんな風に過ごしていくのか、は、

ちょっと興味があります。

 

今日の編集長

斉藤

先日、すこし気になるところがあって歯医者に出掛けたところ、思いのほか問題の根が深く、なんとその場で麻酔&切開という流れに。歯肉の縫い糸がのぞくので、今は大口で笑えません。

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