一日編集長日誌

3月12日(金)一日編集長:千

才能

昨日、編集者として尊敬している友人から、

「私、編集者としての才能がない」

というメールが届きました。

それがきっかけで、昨夜、ぼんやりと、

「才能って何だろう」と考えていました。

 

今までに出会ってきた人たちの中で、何人か、

世間から「天才」と呼ばれていて、

個人的にも「天才」と呼びたくなるような人たちがいました。

 

「天才編集者」と呼ばれていた人の下で働いていた時、

私は、毎晩彼がなかなか眠れないでいる事を知っていました。

「編集者なんて誰でもできるんだから。

特別な神経さえあれば。

教養よりも、心の揺れ方が大事なの」

が彼の口癖でした。

私は、いまだかつて、

彼ほど繊細で、かつ包容力ある人を見た事がありません。

 

「天才ピアニスト」と呼ばれていた友人と友情を温めていた時、

私は、毎日彼が、

汗をかくまでピアノを弾いている事を知っていました。

「ピアノはなかなか心を開いてくれない。

毎日、自分の才能の無さを感じている」

が彼の口癖でした。

私は、いまだかつて、

彼ほど情熱家で、努力家の人間を見た事がありません。

 

「才能」とは、何でしょうか。

 

私は、何かを、誰かを、圧倒的に愛せる人の事を、

「天才」と呼びたいと思っています。

 

3月11日(木)一日編集長:佐藤

引越し

座席が移動になりました。慣れ親しんだ席を離れるのは辛いのですが仕方ありません。カマダさん、サイトーさんにはお世話になりました…。さようなら。

引越しといえば…あのラップに乗せて「さっさとひーこし、しばくぞ!」と、がなっていたいかれたおばはんはいったいどこに消えたんでしょうか?

さて春になるとオカシイ人が増えてくるようで、この前代々木公園を歩いていると自転車に乗った女性(50代)が後ろから「バーカバーカ」と叫びながら迫ってきました。思わず「自己紹介ありがとう」とお伝えしようとしたのですが、あっという間に走り去ってしまいました。

なんとかしてもう一度会いたいので、現場周辺を歩いてみたりしているのですが、なかなか遭遇しません。

早く本格的に暖かくなってほしいものです。

3月10日(水)一日編集長:斉藤

犬部! 完成間近です。

「俺がいかないと、あいつらは死ぬ」

「でも、このままだと俺が死ぬかも……?」

行き場を失った犬や猫を救うため奔走する、現役獣医学部生たち。動物だらけのキャンパスライフは、笑いと涙と感動の連続!?

青森県十和田でくりひろげられる、実録青春ストーリー。

 

* * * * *

 

というわけで、ポプラビーチの好評連載「犬部!」の単行本化が着々と進行中です。

飼い犬や飼い猫を無責任に投げ出す人間もいれば、そんな動物たちを、誰に強制されるわけでもなく、必死に救おうとするワカモノたちもいる──。

雑誌の取材でたまたま北里大学獣医学部公認サークル・犬部の学生たちに出会ったライターの片野ゆかさんが、彼らの活動を約一年間、丁寧に追いかけたノンフィクションです。

4月7日に配本になります!

3月9日(火)一日編集長:鎌田

引越し またもや

おはようございます。

また、編集部で机の引越しが行なわれることになりました。
昨今は部内変革が盛んです。

わたしは、近くの机にスライドするだけなので、
そう手間でもないのですが、
大移動が必要な人はバタバタして大変そうです。

引越しといえば……。
わたしは「おしゃれな家に住んでる妄想」をするのが異様に好きです。
むかしからよく、『私の部屋』のようなインテリア雑誌を読み込んだり
建築・ライフスタイル誌を見たりしてましたが

三十歳を過ぎた今でも、不動産のサイトを見たりして
素敵な家に住んでいる「いい自分」を想像して楽しむ癖が抜けません。
家がきれいだったら、ホームパーティを開いたりして
人生もキラキラするだろうなと思います。

それならば。
だったらまず、今住んでいる家をどうにかしろよ、
と思いますよね??
まさにそのとおりで、わたしも心からそう思うのですが、
これがまったく。
現状に対するやる気は、なかなか湧いてこないのです。

自分が欲しいものも、それを売ってる場所も分かっているけれど
そこにたどり着くまでがあまりに遠すぎるから
近所の100円ショップでとりあえず今はいい、
みたいな感覚、というのでしょうか。

わかっているのですが、治らない病です。


さて。そろそろ、
わたしも机を片付ける時間がやってきましたので
失礼いたします。

 

3月8日(月)一日編集長:倉澤

忘却の彼方

調べたいことがあって、これまでの仕事ノートが入っている箱をひっくり返していたら、かなり古い手帳が出てきました。

いちばん古いのは1988年。編集の仕事について2年目のもので、映画やら芝居やらずいぶんたくさん出かけてたんだなあと思いつつなつかしくページをめくっていたら、12月のある日曜日に「マイケル・ジャクソンコンサート」という書き込みが。

へっ?

マイケル・ジャクソン?

来日コンサート、だよね?

行ったの、わたし?

…まったく記憶にないぞ。

没後に公開された「This is It」が大ヒットした、キング・オブ・ポップ。編集部でもすっかりハマってる人がいて、DVDを貸してもらい、「すごかったんだなあ、マイケル・ジャクソンって。ちょっとあなどっていたかも」なんて感慨にふけっていたのに、かつて来日コンサートに行ったことがあったとは。

自分の忘却力に呆然として、その日付の近辺に書かれたものをあわててチェック。翌月に行ったユーミンのコンサートや今はなき夢の遊眠社の舞台のことはしっかり記憶にありました。いや、もっとずっと前のサイモン&ガーファンクルやビリー・ジョエルや、ワム!のことだって覚えてるのに。

どういうわけなんだか、マイケル・ジャクソンのコンサートだけは、いくら考えてもなーんにも思い出せない…。

きっと友だちがあらゆるコネを使って手に入れたプラチナ・チケットだったはず。「わーい!」と喜んで出かけていったはず。なのに、よっぽど印象が薄かったんだろうか…ごめん、マイケル。

このぶんでは、ランチに何を食べたかじゃなく、ランチを食べたかどうかが思い出せなくなる日も近そうです。

3月5日(金)一日編集長:小泉

乙女がアツイ

最近、「乙女」という文字を目にしたり、耳にしたりする機会が多くなったと思いませんか?

昨年の夏、そんな「乙女」ブームの予兆を教えてくださったのが、作家の折原みとさん。

2010年は乙女が絶対アツイから、乙女小説を作ろう!と決めてから半年。

取材をしたり打ち合わせを重ね、ついに今月、刊行できることになりました。

鎌倉にある、全寮制のお嬢様学校を舞台にした、乙女の学園小説です。
アンティーク着物やお料理、美味しいお菓子に、お花……と
乙女が大好きな可愛いものを詰め込みました。
 
是非よろしく御願いします。 

『乙女の花束』

3月18日配本

1,575円(税込)です!

 

 

 

3月4日(木)一日編集長:ロンドン五輪時は38歳

「仕事」と「私事」

最近「仕事」をしている気がする。
しかも、結構たくさんの量である。
自分にとって、生きている実感に結びつくようないわゆる「私事」が入り込む余地をなくしている。

こういう状況のときに「チッ、なんで俺だけが」
と思ってしまうところが、未熟である。というかもう腐っている。

で、腐ってため息をつく。腐臭である。

「くよくよしない
 明日のことはよくよくかんがえる」

これは現在私が編集させていただいている書籍に出てくる、8歳の少年の言葉である。彼は難病に冒され、その苦しい治療の最中に、この言葉を手紙に記して担当医に託した。その後まもなく、短い生涯を閉じた。
 

人格に年齢など関係ない。私には、彼の靴を舐める資格もない。

まだ「私事」が、私の中に残っているのだろうか。
それが有るのか無いのかを見極めた上で、まだ少しでも残っているのであれば、よくよく考えて、その実感をつかんでみたい。

3月3日一日編集長:近藤

帰国

オリンピックの選手たちが帰国しましたね。
会社でも、真央ちゃん、キム・ヨナで盛り上がりました。
観戦中にかかってきた電話には、「確認して折り返します」と
冷たい対応をしてしまったような気がします。
でも、ふたりは本当にすごかった。

最近、革のカバンがすりへったので、
カバン屋にもっていったら、
色をつけたら大丈夫ですよ、と言われ、
新しく買うよりは安いかもと、1万円以上払ったのに、
茶色の粘土がひからびたような感じであがってきたり、
夜にぼーと信号待ちをしていて、
なかなか青にならないなと思っていたら、
夜はボタンを押さなくてはいけなかったということを、
同じ場所で何度も繰り返していたり、
とぱっとしないことが続いていたのですが、
ふたりの演技をみて、元気がでてきた(ような気がします。)


 

3月2日(火)一日編集長:藤田

四十九日のレシピ

ポプラ社小説大賞出身の作家・伊吹有喜さんの最新作
 
発売後、読売新聞や産経新聞、ダ・ヴィンチなどで紹介され、
そこからぐんぐん売り上げを伸ばしております。
今日2回目の重版が決まり、3刷10,000部に!!
書店さまで見かけたら、ぜひお手にとってみてください。
 
先週の土曜日、会社に来てもろもろ仕事を片付けたあと、
『四十九日のレシピ』のパネルを作るのに文言を考えようと
誰もいないフロアでひとり、この本を読んでおりまして。
 
この小説を読むのは実はもう十回目くらいなのですが、
ある箇所までくるとどうしても目頭が熱くなってしまうところがあり、
土曜日もひとりでううっとなって鼻水をたらしながらぼろぼろ泣いて、
倉澤さんの保湿ティッシュ(机に常備・高級)を拝借しました。
(いつも勝手に借りてます、すみません)
すごく優しい気持ちになれる作品なんです。
 
ひとつの家族がひとつ屋根の下でともに在ることの
あたたかさや優しさ、奥深さ。
そしてそのかぎりある時間をともに暮らし、
やがてくる「別れ」を受け入れなければならないということ。
 
月並みだけど、
失くしてはじめて気づくのでは淋しすぎるから、
そばにいる愛するひとたちに、
「ありがとう」も「ごめんね」も伝えておかなきゃと
この小説を読むたびに思います。
 
愛する家族や恋人がいるすべてのひとに
読んでいただきたい作品です。
『四十九日のレシピ』、どうぞよろしくお願いいたします。
 

今日の編集長

才能のある人、といったらどんな人を思い浮かべますか? 私は、身近にいる何人かをまずは思い浮かべます。彼らに共通しているのは・・・。

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