昨日、編集者として尊敬している友人から、
「私、編集者としての才能がない」
というメールが届きました。
それがきっかけで、昨夜、ぼんやりと、
「才能って何だろう」と考えていました。
今までに出会ってきた人たちの中で、何人か、
世間から「天才」と呼ばれていて、
個人的にも「天才」と呼びたくなるような人たちがいました。
「天才編集者」と呼ばれていた人の下で働いていた時、
私は、毎晩彼がなかなか眠れないでいる事を知っていました。
「編集者なんて誰でもできるんだから。
特別な神経さえあれば。
教養よりも、心の揺れ方が大事なの」
が彼の口癖でした。
私は、いまだかつて、
彼ほど繊細で、かつ包容力ある人を見た事がありません。
「天才ピアニスト」と呼ばれていた友人と友情を温めていた時、
私は、毎日彼が、
汗をかくまでピアノを弾いている事を知っていました。
「ピアノはなかなか心を開いてくれない。
毎日、自分の才能の無さを感じている」
が彼の口癖でした。
私は、いまだかつて、
彼ほど情熱家で、努力家の人間を見た事がありません。
「才能」とは、何でしょうか。
私は、何かを、誰かを、圧倒的に愛せる人の事を、
「天才」と呼びたいと思っています。