マーシャ・フォーチャック・スクリパック
荒木文枝 訳
定価:1,680円(本体:1,600円)
判型:四六判上製
ページ数:336頁


この本のご購入はこちらへ
内容紹介

アート系の専門校に通う高校生のキャット。ある日、彼女の祖父が、第二次世界大戦中にナチスに協力したとの嫌疑をかけられて──。少女が、今なお消えることのない戦争の傷跡と向き合い、成長していく過程を綴ったYA小説。


著者紹介

マーシャ・フォルシュク・スクリプク Marsha Forchuk Skrypuch
1999年に初のジュニア小説"The Hunger"を発表、批評家たちから高い評価を受けた。子ども向けの絵本3冊の著者でもある。夫と息子1人とともにオンタリオ州ブラントフォードに在住。英文学士号とライブラリ科学修士号を持つ。

荒木文枝(あらき・ふみえ)
立教大学文学部英米文学科卒。翻訳者。主な訳書に『世界を旅する「大迷路」』、『探検家たちの「旅迷路」』(PHP研究所)、『チルドレン・ホスピタル』(西村書店)、『未熟なオトナと不遜なコドモ』(柏書房)など。


編集部より(担当:斉籐)

日本でも多くの犠牲を出した第二次世界大戦中に、海外ではどのようなことが起こっていたのか。この本は、現代のカナダに住む高校生の視点から、東欧・ヨーロッパにおける戦争の悲劇を描いた翻訳小説です。
大好きな祖父に戦犯の嫌疑がかけられたことから、裁判や世間の反応を通して、主人公・キャットは50年以上前の戦争と向き合うことになります。そのなかで、ウクライナ系移民である自分のアイデンティティーや、自分をとりまく文化、歴史背景について理解を深めていきます。
「戦争」というシリアスなテーマを扱っていながらも、キャットの日常が生き生きと描かれることで、親しみやすい読み物になっています。