小川糸
定価:1,365円(本体:1,300円)
判型:四六判上製
ページ数:240頁


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内容紹介

ある日料理店のアルバイトから戻ると、家財道具もろとも同棲していた恋人の姿は消え、部屋はもぬけの殻になっていた。衝撃的な失恋とともに声まで失った倫子は、ふるさとに戻り、実家の離れで小さな食堂を始める。お客は一日に一組だけ。決まったメニューはなく、事前のやりとりからイメージをふくらませて、その人のためだけに作る料理。食べたお客に変化が現れ、いつしか「食堂かたつむり」で食事をすると願いごとが叶うという噂が広まっていった。
一方、十年前に家を出るもととなった母親との確執は解消されず、依然ぎくしゃくとした関係が続いていたのだが――。


著者紹介

小川糸
1973年生まれ。作詞家・春嵐として、音楽ユニットFairlifeに参加。2004年、2007年にアルバムをリリース。2007年11月、絵本『ちょうちょ』(講談社)を刊行。今作が小説のデビュー作となる。
小川糸HP http://www.ogawa-ito.com/


編集部より(担当:吉田)

おいしいものは、人を幸せにするだけじゃなくて、変える力もきっとある。この小説に登場する料理を文字で味わうと、そんな気がしてきます。食べること、生きること、自分が自分であること、もがきながら懸命にそれぞれの核心に迫ろうとする倫子に、寄り添ってみてください。クライマックスには衝撃と感動が待つ、瑞々しくて、力強い物語です。